輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あるよのほしたちのはなし

ある夜の星たちの話

小川 未明

線上閱讀小川 未明《ある夜の星たちの話(あるよのほしたちのはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 4,262 字 · 9 頁

青空文庫

汽車や、線路は、鉄で造られてはいますが、その月日のたつうちにはいつかはしらず、磨滅してしまうのです。みんな、あなたに征服されます。あなたをおそれないものはおそらく、この宇宙に、ただの一つもありますまい。」

これを聞くと、運命の星は、快げにほほえみました。そして、うなずいたのであります。

また、しばらく時が過ぎました。空に風が出たようです。だんだん暁が近づいてくることが知れました。

星たちは、しばらく、みんな黙っていましたが、このとき、ある星が、

「もう、ほかに変わったことがないか。」といいました。

ちょうど、このときまで、熱心に下の地球を見守っていましたやさしい星は、

「いま、二つの工場の煙突が、たがいに、どちらが毎日、早く鳴るかといって、いい争っているのです。」といいました。

「それは、おもしろいことだ。煙突がいい争っているのですか?」と、一つの星は、たずねました。

新開地にできた工場が、並び合って二つありました。一つの工場は紡績工場でありました。そして一つの工場は、製紙工場でありました。毎朝、五時に汽笛が鳴るのですが、いつもこの二つは前後して、同じ時刻に鳴るのでした。