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あるひのせんせいとこども

ある日の先生と子供

小川 未明

線上閱讀小川 未明《ある日の先生と子供(あるひのせんせいとこども)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,639 字 · 8 頁

青空文庫

」といいました。

「だって、寒いじゃないか。お湯を飲むと、体があたたまっていいのだよ。」と、吉雄はいいました。

「お湯なんかやれば死んでしまう。君、金魚だって、お湯の中へいれれば死んでしまうだろう?」と、相手の少年は、いいました。

吉雄は、なるほどと思いました。いくら寒くたって、金魚をお湯の中にいれることはできない。そのかわり、たとえ水がこおっても、金魚は、生きていることを、思ったのであります。

吉雄は、たいへんなことをしたと思いました。大事にして、かわいがっていたやまがらを、自分の考え違いから、殺してしまっては取りかえしがつかないと思いました。けれど、どうしてもやまがらにお湯をやったことを、まだ、まったく、悪いことをしたとは思われませんでした。なんとなく、金魚の場合とは、異ったような気もして、疑われましたので、先生に聞いてみることにいたしました。

吉雄は、一年生で、もうじき二年になるのでした。彼は、先生のいなさるところへゆきました。

「先生、やまがらにお湯をやっても、死にませんでしょうか!」といって、吉雄は先生に聞きました。

「小鳥に、お湯なんかやるものはない。