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おばけとまちがえたはなし
お化けとまちがえた話
小川 未明
線上閱讀小川 未明《お化けとまちがえた話(おばけとまちがえたはなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 2,499 字 · 6 頁
「二郎や、すこし、お隣へでもいって遊んでこい。このごろは、ちっとも隣へいかないのう。」といわれました。
おばあさんがいけといわれても、二郎は、どうしてもゆく気になりませんでした。そして、いつか三つ目の化けものが、箱の前にすわって仕事をしていたことを思い出すと、ぞっと身の毛がよだったのでした。
いままで、毎日のように、二郎が遊びにきたのに急にこなくなったので、隣の女房はどうしたのだろうと思いました。それで、ある日、二郎の家へきたときに、おばあさんにそのことをたずねました。おばあさんは、いつか、二郎が、いったとき、おかみさんでなく、三つ目の化けものが、仕事をしていたといって、それから、いかないようです、と答えたのです。
すると、隣のおかみさんは、声をたてて笑いました。
「町へいったとき、二郎ちゃんに上げようと思って買ってきた面を、もう遊びにきなさるころだと思ってかぶって仕事をしていたのを、二郎ちゃんが見て、びっくりなさったのですよ。」と、おかみさんはいいました。
この話で、みんなが大笑いをしました。やがて、春になりました。子供は外へ出て遊ぶようになり、二郎は、その年から学校へゆくことになりました。