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おちょうふじん

お蝶夫人

三浦 環

線上閱讀三浦 環《お蝶夫人(おちょうふじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 123,730 字 · 242 頁

青空文庫

のロドルフォが得意だった、イタリーでも相当有名なテナーだったのです。上海に出演する契約でやって来たところ、折悪しく革命戦争のため契約がふいになったので、仕方なく日本にやって来て、声楽とギター、マンドリンを教えていました。日本で始めてイタリーのベルカント唱法を教えたのはサルコリィでした。

このサルコリィと帝劇とを結びつけて歌劇をやろうと、片棒かついだのが千葉秀甫でした。そしてその年始めに私が帝劇の歌劇部のプリマドンナになり、明治四十四年十月興行に「胡蝶の舞」を一幕出しました。これは一種のバレーでして、台本は松居松葉が作り上野の先生をしていたウェルクマイスターが作曲したのです。私が春の女神になり、帝劇女優の藤間房子が雄蝶、音羽かね子が、雌蝶、合唱とバレーが帝劇女優、オーケストラの指揮は上野を卒業したての竹内平吉さんでした。このバレーは大成功で、私は月給が二百円、ほかに一晩の出演料が五十円でしたが、この「胡蝶の舞」の成功に力を得て、帝劇では歌劇上演に本腰を入れ、サルコリィとも契約をしました。

明治四十四年の十二月興行に、私とサルコリィとで、マスカーニの傑作オペラ「カヴァレリア・ルスチカーナ」