輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
おさかなじょし
お魚女史
線上閱讀坂口 安吾《お魚女史(おさかなじょし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,457 字 · 19 頁
張って悪いはオヤジの頭ア。張らなきゃ食えないチョーチン屋ア」
とんでもない大声をはりあげる。外は嵐だから、いゝようなものゝ、はずかしくて、とても聞いていられない。私はねむくなったので、先にひきあげて、ねむってしまった。
私の家にはフトンが二人ぶんしかないのである。夏なら何人でもお泊めできるが、春さきの嵐の日では、一人だけしか泊れない。御三方の帰る電車は、もう、なくなっていた。そのころは、節電のため、終電が早やかったのである。
お魚女史は我が意を得たりと御三方を防空壕へ案内し、夜の明けるまで、デンスケと三つのピースの箱をやった。御三方は、スッテンテンにやられたのである。困ったことには、女房の奴まで喜び勇んで、ついて行って、私の紙入れをカラにしてきた。
その日以来、凹井狭介先生が足繁く私を訪問するようになった。理由は申すまでもなくお判りであろう。
弁吉がアゴをなでゝ、
「アハハハ。四十の恋も、案外、つつましいもんだねエ。ハハハア」
などゝニヤリニヤリしているが、その本人も、同じ程度の心境であろう。
成行の程は判らないが、どうせバカゲタ結末にきまっている。