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とむらいきかんしゃ

とむらい機関車

大阪 圭吉

線上閱讀大阪 圭吉《とむらい機関車(とむらいきかんしゃ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 186,729 字 · 371 頁

青空文庫

まさかこのようなことになろうなぞとは、存じもよりませんでしたので、それに……こんなことを申上げるのもお恥かしい次第でございますが、あのひとは、平常から邪険な、変った人でございますので、逆らわないに限ると思いまして、心ならずもそのまま自室へ下って、先に寝んだのでございます……それが、もう今朝は、こんなことになりまして……」

夫人はここで始めて眼頭に光るものを見せると、堪え兼ねたように面を伏せてしまった。

私達は、顔を見合せて、席を外すことにした。

廊下に出ると、私は東屋氏に寄りそうようにして云った。

「……驚いたねえ……大変なことになったものだ」

すると東屋氏は、考え深そうに、小声で云った。

「深谷氏の怖れていた奴が、明日の午後、つまり今日、でなくて昨夜やって来たわけだな」とそれから急に改まって、「君、警察の連中が此処へ着くまでには、まだまだ時間があるよ。遠い凸凹道だから、三時間は充分かかる。ね、ヨットを見せて貰おう。昨夜深谷氏が乗ったと云うその問題のヨットだ。……僕はなんだか、ひどくこの事件に興味を覚えるよ」

そう云って彼は、私の肩に手をかけた。

本来私は、余り好事家のほうではないつもりだが、東屋氏にこう誘われると、どうしたものか理性より先に口のほうが「うん、よし」