輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

ほととぎす

ほととぎす

堀 辰雄

線上閱讀堀 辰雄《ほととぎす》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 30,252 字 · 60 頁

青空文庫

そうやって、その身の穢れた上は、御祓の使者は辞さなければならなかった。一方、道綱がそうして忌にこもり出すと、頭の君はこんどは又役所の用事にかこつけては、前よりも一層繁々とお立ち寄りになり、いつまでも上がり込まれて、あれから頭の君がいくら入らしってもお会いしない事にしている私に何んとでもしてもう一度会えるような機会をお求めになって入らっしゃるらしかった。

人の好い道綱は、そんな私達の楔になっているのを苦にして何かと責め好い私の方ばかりを責めるのだった。そうなると、皆の手前も、私はあんまり自分だけが強情にしているように見えるのも何んだから、いっその事なりゆきを自分でない他のものにすっかり任せるような気もちになって、道綱を再び殿の許へ使いに遣ることにした。ことによると又殿が前のようにその事で何んとかかとか私をお意地めなさりはすまいかとも思われたが、そうされたらばされたで又その時次第の気もちで頭の君の方へも今の自分には言われない事も言われようと気構えしていたところ、殿はこんどはひどく御機嫌好さそうに、「そんなに右馬頭が熱心にいうのなら、八月頃にでも許してやると好い。