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イデオロギーがいろん

イデオロギー概論

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《イデオロギー概論(イデオロギーがいろん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 162,000 字 · 316 頁

青空文庫

この場合それは利害や好悪によって歪曲された意識を云い表わす。

で上部構造――広義の意識――としてのイデオロギーをもう少し分析しよう。この意識――超個人的・歴史的・社会的・意識――は併し、歴史的社会によって規定された限りの意識であった。と云うのは、仮に意識というものがあってそれが歴史的社会という存在によって限定されたとして、イデオロギーとしての意識はこうした限定を受けない前の意識を意味するのではない、そうではなくてこうした限定を受けた後の意識を意味するのである。処が意識という存在は歴史的社会とは一応別な存在であるから、その限り一応の自主性を有つので、一応は逆に自分が歴史的社会を限定すると考えられ得ねばならぬ。実際、吾々が歴史を造り社会を変革し得るのである。それにも拘らず、終局に於ては意識が歴史的社会によって限定される、そのことはすでに述べた。では一応は意識も亦歴史的社会を規定することと終局に於ては歴史的社会だけが意識を規定することと、どこで異るのか、一応と終局に於てとの区別は何か。それはこうである、単独な個々の場合々々に就いて云えばその場その場限りでは意識も亦歴史的社会を決定する(同時に歴史的社会が意識を決定することは云うまでもない)、一応の場合々々はそうなのである、だが意識活動の多数の場合が一群となって