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ソヴェトぶんだんのげんじょう
ソヴェト文壇の現状
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《ソヴェト文壇の現状(ソヴェトぶんだんのげんじょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,896 字 · 58 頁
白系移民の本屋「ペトロポリス」が、よろこんで直ぐ出版した。
一九二五年、党は「同伴者」の反プロレタリア的・反革命的要素が「現在では極く僅かしかない」と認め、前述の忍耐づよいテーゼを出したのだ。「赤い木」の場合にピリニャークがとった態度は果して彼の「極く僅かしかない反革命的、反プロレタリア的要素」を示しているだろうか。
同伴者の裏切的な態度に対して、つよい批判を向けたのは、「ラップ」ばかりではない。勤労大衆の中から一般的非難が起った。
ピリニャークは、生れつき胆の太い男だし、従来、ソヴェト文学の領域で同伴者に許されていた地位を過大評価していた。今度は彼もあわてた。理由にならない理由を並べて弁明しようとした。どんな弁明も、明らかにされたこの同伴者作家の反革命実践はとり消さない。憤ったソヴェトのプロレタリアートはピリニャークに階級の敵を感じた。
ピリニャークは、ロシア作家協会の議長をやめた。ロシア作家協会は改造され、名称をソヴェト作家協会とした。これは、ピリニャーク一人が、ソヴェト文壇の目立つ地位から退いたことではない。漠然としたロシアの作家協会ではなく、ソヴェトの=社会主義社会での文学団体としての本質を明瞭にしたわけだ。