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ハイカラこう
ハイカラ考
木村 荘八
線上閱讀木村 荘八《ハイカラ考(ハイカラこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,649 字 · 16 頁
と名づけるのが便宜の美感の方法があって、男女共にこのイキの坩堝の中から、「美人」が生れ、或いは「美男」のでき上ったことがあった。又ひところ、「イキで、こうとで、ひとがら」と云われた「いいおとこ」「いいおんな」に関する明治の合言葉があったけれども、この「こうと」は「高等」で、こんなところに高等と当時はやりの「漢語」を持ち出したところに、「年代」を見るべく、この「こうと」には同時にまた「コート」にかかったかけ言葉の意味があった。
明治初年には、その頃ぼつぼつ「洋物」が売れた、と云っても、一番よく出たものは、服装の上ッ張りに着られる廻し合羽、やがてトンビと云われたもの、あれだったそうで、両羽も上背丈も短かかった。主として英国式裁断のインバネスである。――これから改良変形されて、内国製和服用のコートが出て来たが、明治も中頃の三十年代へかかると、女ものの外出着に総ラシャ、緋裏のいわゆる「東コート」は、なくてならない、全盛のものとなった。
その前後のことである、「イキで、こうとで、ひとがら」と美男美女をそやす合言葉の行われたのは。
ひとがらの「がら」にコートの「がら合い」