輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
マクシム・ゴーリキイによってえがかれたふじん
マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人
宮本 百合子
線上閱讀宮本 百合子《マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人(マクシム・ゴーリキイによってえがかれたふじん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,801 字 · 20 頁
心ある読者を驚かせずにはいないと思う。ゴーリキイは、ある境遇におかれた不幸な一人の女として自分の母をも描いているのであって、決して子から見た母、子に対して負うべき責任を持っているものとしての母、しかもその責任を充分自覚もしなければ果たしもしないで、生活の荒々しい奔流に巻きこまれて行った母に対して、払われない勘定書をさしつける息子からとしては書いていない。チェホフが、ゴーリキイの最大価値としてほめた「あるがままに人間を見る力」がこの場合にも母親の女としての現実を理解させたのだと思う。しかし、ただそれだけであろうか。私は一人の女として、何か他の要素がそこにあることを感じる。若し、トルストイがワルワーラのような母を持っていて、「幼年時代」を書いたとしたらばどうであろう。「アンナ・カレーニナ」の中で大きい役割を課せられている幼いセリョージャを、作中で成長させて死んだ母アンナの生涯を回想させたとしたら、作者トルストイはどう描いたであろうか。トルストイはきっと、母の人生に対する態度によって影響された自身の心理について多くを語っただろうと思われる。トルストイの世界観の中では、母と子の関係が人間生活に於ける宗教的な道徳的償いという意味をこめて、歴史的には封建的家長制度的な固い絆でくくりつけられている。