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ロボットとベッドのじゅうりょう
ロボットとベッドの重量
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《ロボットとベッドの重量(ロボットとベッドのじゅうりょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 8,963 字 · 18 頁
俊太郎は、病気の前、その前兆として、身体に異状のあった時、そのゴムの上の、塗料の膜へ、電気を通じる事を施こして、身体を揉ました事があった。そして、夫人にもそうした事をさせた時、夫人は、
「人間、そっくりね。ロボットの手まで、暖いわよ。」
と、俊太郎を、媚の眼で、眺めた。
「恋人にもったら?」
「素敵だわ。」
夫人は、そういって、ロボットの無表情な――だが、美しい顔を、ちらっと見た。
「恋愛の対手には、不十分だが、それ以外の対手になら、人間以上だよ。」
「そんな事、出来て?」
「簡単さ、ベアリングを入れて、自由に動くようにすればいいのさ。」
そういっている俊太郎の顔を、夫人は、じっと眺めていたが――その腹部の、特殊装置の、部分を完成する少し前に、彼は、病気になった。そして、今、それを完成しようとしているのであった。
冷かに光ったベアリングが、前後に、左右に、円滑な運動のできるよう、適当に噛合っていて、電気の通じてくる銅線、液体の入ったゴム袋。それを上下から圧迫するように装置されたニッケル板――それらの物を、適宜に、操作出来るよう、ロボットの背の下部に、三箇のボタンがあった。