輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
さんにんきょうだい
三人兄弟
菊池 寛
線上閱讀菊池 寛《三人兄弟(さんにんきょうだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 10,630 字 · 22 頁
が、真中の道が一番近いと思ったのは、とんだ思違いであったと見え、二里歩いても三里歩いても道の両側には竹藪ばかりが続いていて、淋しい田舎道がどこまで来ても絶えません。そのうちに、暮れやすい秋の日が、いつの間にか、トップリと暮れて、人通りのない街道は、大層淋しうございました。
三人兄弟の中では、一番気の強い二郎次も、とんと当惑してしまいました。
「この様子では今宵のうちには、とても都に着けそうにはない。どこかで一晩宿ることにしよう。」と思いました。そのうちに道傍に地蔵様のお堂がありましたからその縁外に上って、そこで一夜を明すことにしました。ところが真夜中頃でした。寐入っている二郎次の肩を揺すぶって、
「おいおい。」と、揺り起す人がありました。
二郎次は、気がついて起きて見ると、見知らない人が自分の肩に手をかけていました。折から空高くさし昇っているお月様の光でその男を見ますと、それは武士らしいいかにも強そうな男でした。その男は、二郎次が目を覚したのを見ると、
「おい、お前は一体どこの者だ。なぜこんな所で寐ているのか。」と聞きました。二郎次は、おずおずしながら、丹波の国から都へ行く訳を話しました。