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おりき
三好十郎の仕事 第二巻
三好 十郎
線上閱讀三好 十郎《三好十郎の仕事 第二巻(おりき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,279 字 · 238 頁
喜十の身になって見りゃ無理も無え。無理も無えことが、ようくわかっているから、俺たちにも、これ以上……。
百姓 ふむ……んでも、先ず、秋になって取入れをすます迄は、これで、だいぶ間もあるから、野郎にようく考え直さして――
中年 それが、へえ、喜十の口ぶりでは、秋になっての話がうまく運ばねえような見込みだと、青田のまんま、今直ぐにでも売っ払って、年貢は金にして払ってでも、国越えをする気らしいで……へえ。
百姓 ……そいつば思い切ったもんだ。……(草の上にアグラを組んだ足の、わらじを穿いた足の先きで、夜なべ仕事の癖ででもあるか、その辺の草の葉でワラジを編む手附きを無意識にやりながら、語られている問題を考えているのか考えていないのか、遠くを見ている……)
中年 ……(落着いて、煙管に煙草を詰め代えながら、百姓の横顔を見ている。……青年は先程から握り飯を食べながら此の場の話に耳を傾けていたが、話の筋道はよくのみこめないながら、重要な話であることはわかるだけに、百姓が黙り込んでポカンとなってしまったことも、それを黙って待っている中年男の様子も、少し腑に落ちぬため、二人を見くらべている)