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しゅうとめとよめについて

与謝野晶子評論集

与謝野 晶子

線上閱讀与謝野 晶子《与謝野晶子評論集(しゅうとめとよめについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 15,148 字 · 31 頁

青空文庫

勿論世の中には男女の協力が不権衡になり、中には殆ど男女いずれかの力の加わらない事実さえ存在している。平等を欠いたそれらの事実は総て「人類の幸福の増加」のために無用または有害な事実ばかりであり、それに由って世界の調子を失い、進歩を遅滞し、悲惨を簇生している。例えば男性ばかりで計画された戦争という殺人事業のようなものがそれである。

人間の万事は男も女も人間として平等に履行することが出来る。それを男性女性という形式の方面から見れば、その二つの異った形式に従っていろいろの異った状態が履行の上にあるいは生じたり生じなかったりするだけである。具体的に言えばトルストイ翁は男は種族の存続を履行することに与り得ないように言われたが、それは何人にも明白な誤謬である。人間は単性生殖を為し得ない。男は常に種族の存続に女と協力している。この場合に唯だ男と女とは状態が異るだけである。男は産をしない、飲ますべき乳を持たないと言う形式の方面ばかりを見て、男は種族の存続を履行し得ず、女のみがそれに特命されていると断ずるのは浅い。性情の円満な発達を遂げた父母の間に子に対する愛が差別のないのを考えても内面的には男女の協力が平等であることが想われる。