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りこんについて
与謝野晶子評論集
与謝野 晶子
線上閱讀与謝野 晶子《与謝野晶子評論集(りこんについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 50,402 字 · 100 頁
学問でも芸術でも宗教でも恋愛でも、それが人格と同化してしまって、芸術が自分か、自分が芸術か分らぬほど面白くなれば、それらの各々の趣味が最も高い程度に達しているものだと私は心得ます。既に人格と全く一緒になっておる趣味がどうして捨て得られましょう。それから趣味が人格を形造るほどに高くなれば、甲と乙と趣味の種類が違っていても双方互にその趣味を尊敬し合うようになってその間に調和が出来るものです。それが夫婦の場合ならば必ずその趣味に由て相和して行かれるものだと、私は自分の経験から堅く信じております。もし世評のように環女史と藤井氏との離婚が趣味の相違に原因しておりますならば、両氏の趣味が其処まで高くなかったか、あるいは両氏のどちらかに趣味が欠けていたのであろうと想います。言換れば両氏の人格の修養が不完全であったのでしょう。人格の相違は女を良人が屈従させ得た時代ならば知らぬ事、多少でも教育を受けた今日の男女間では離婚の結果に立ちいたるのが至当であろうと存じます。これはつまり結婚前の選択が粗漏であって双方の人格を尊重し合わなかったのが悪いので、それはまた今の教育が単に学校を卒業した男子と、時世遅れの良妻賢母主義に合う女子とを作る事にのみ急で、肝腎の「人格を完備した男女」