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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第二巻(『せっかずせつ』のけんきゅう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 83,098 字 · 172 頁
またエリスはγ線の波長の研究から原子核内部の構造に関して新しい発見をしたのであった。ラサフォード卿はこれらの研究について述べた後、「我々は今や研究の歩をさらに進めて、原子核の構造について討論をすべき時期に達したのである」と論旨を進め、原子核がα粒子と水素核とから成るという仮説の説明をしたのである。そのあとを受けてアストン博士は木訥な口調で同位元素の質量偏差を説明し、チャドイック博士がα粒子による原子の人工崩壊を述べたのであった。最後に若いガモフが立って小さい声で、原子核が粒子の集合からなるとすると、水滴のように考えることが出来るという説を出し、量子力学的にこの「水滴」状の核の問題を解く方法を示唆したのであるが、この考えも今になってみるとなかなか面白いのである。
この原子核の討論会があってからもう八年になるが、その間に物理学は恐ろしい発展を遂げ、陽電子や中性子の発見、人工放射能の発見、電気的に原子核を崩壊する実験の成功など、何世紀分もの物理学が一度に発達したような騒ぎになってしまった。いつまでもラサフォードの助手のように思われていたチャドイックも中性子の研究でノーベル賞を貰った。