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『ケプロン・くろだのこうそう』について
中谷宇吉郎集 第八巻
中谷 宇吉郎
線上閱讀中谷 宇吉郎《中谷宇吉郎集 第八巻(『ケプロン・くろだのこうそう』について)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 85,890 字 · 178 頁
それは、沼津の田村専之助氏が史観第四十五冊に書かれた「中国人の雪の観察」を引用した個条である。田村氏によると、「凡草木花、多五出、雪花、独六出」の語が、『太平御覧』に引かれた「韓詩外伝」にあるそうである。「韓詩外伝」は前漢の大儒韓嬰の手になったもので、韓嬰は西紀前二世紀の人である。ケプラーが「六出」を発見した時よりも、千八百年近くも昔に、支那では、既に、雪の結晶が六方晶系に属することを発見していた、と贔屓目にいえば、いえないこともない。
ちょっと面白い話なので、S. Tamura の研究によればとして、この話を引用しておいた。ところがそれが Satoru Tetsu Tamura と直してあった。サトル・テツ・田村氏のことはよく知らないが、多分アメリカでは知られた学者なのであろう。これなどは、馬鹿念入りの例で、ちょっと笑い話になるが、それにしても、編集者の糞真面目さは認めるべきであろう。
今一つ、この韓嬰であるが、支那文学の人に発音をきいて、Han ing としておいた。ところが、一八九八年版 Gilas, A Chinese Biographical Dictionary でもまたニューヨーク図書館の東洋部門の人と一緒に調べたところでも、西紀前二世紀頃活躍した有名な支那の学者には、Han Ying という