輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

にせんねんせんそう

二、〇〇〇年戦争

海野 十三

線上閱讀海野 十三《二、〇〇〇年戦争(にせんねんせんそう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 34,367 字 · 69 頁

青空文庫

では、直ちに、かの憲兵の持っている携帯テレビジョンからの電流を、閣下の方へ切りかえます」

「そうしてくれ。早くやるんだぞ」

「はあ」

声の終るか終らないうちに、スターベア大総督の前の、別のスクリーンのうえに、キンギン国大使ゴールド女史の居間がうつりだした。

女史は、只一人居間にいて、テーブルのうえで、なにか丸いものを、しきりにいじくりまわしている。

「おい、大使は、何をいじくりまわしているんだ」

と、大総督が、スクリーンの中のハヤブサに訊いた。

「えへへへ。女大使が手に持っていますのは、彼女の例の義眼でございますよ」

「なに、義眼? ああ、そうか。義眼を手に持って何をしているのかね」

重大報告

ここは、大洋を距てたキンギン民主国であった。

「長官。では、幕僚会議の準備ができましたから、どうぞ」

「おお、そうか」

戦争長官ラヂウム元帥は、自分の机のうえに足をあげて、動物漫画の本を読んでいたが、ここで、残念そうに、ぱたりと頁を閉じた。

「一体、今は、何時かね」

「ちょうど、十三時でございます」

声はするが、副官の姿は見えない。その声は、机の上においた水仙の花壜の中から、聞えてくるのであった。