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にさんのさんめいについて
二、三の山名について
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《二、三の山名について(にさんのさんめいについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 頁
羽黒山は庄内平野の東を限る丘陵の最高所を占め、其処に出羽神社が鎮座している。祭神は倉稲魂神となっているが、之は式内社の伊※(「低のつくり」、第3水準1-86-47)波神社であるから、前に陳べたようにイチハノ神を祀ったものと思うのである。然るに後になって赤川の畔の遠賀神社は漸く衰微し、伊※(「低のつくり」、第3水準1-86-47)波神社に詣ずる人が多くなるに連れて、祭神もいつしか倉稲魂神となり、イチハノ神は忘られ、唯社名に存するのみとなったものではあるまいか。大物忌神社の祭神までが同じく倉稲魂神と変ったのも、一方に於ては平野の開拓が次第に進捗したことの傍証ともなる訳である。孰れにしても月読尊を主神とした民族の後継者の心理としてさもあるべき筈といえる。
然るに中古修験道の勃興と共に、ここでも早く熊野に擬して、羽黒月山湯殿を三所権現と唱え、羽黒を熊野に比し、之より入るを本道とし、湯殿を吉野に比し、之より入るを逆入りというた。それが頗る盛大に赴いたので羽黒山伏の名は山伏仲間に幅を利かすようになったのである。そして山を羽黒と称するに至った所以は、権現の使者は三足の烏であるということから導かれたものであることは疑を容れない。