輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
にさんのさんめいについて
二、三の山名について
木暮 理太郎
線上閱讀木暮 理太郎《二、三の山名について(にさんのさんめいについて)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 28,599 字 · 57 頁
だからアベ・フチが略されてフチとなったとしても、眼目はアベではなくフチの方であるから、之を高橋虫麻呂がよんだ
不尽の嶺に零り置ける雪は六月の
十五日に消ぬればその夜降りけり
という歌のように、雪を主とした側から見れば面白い説明であって、一説として傾聴する価値はあるように思われる。
然しながら、火を親しんで「火のお婆さん」と呼ぶことは、日常取扱われる火であるなら格別、荒ぶる火の山に対して、古代の人がそういう感情を抱いていたかどうか頗る疑わしいもので、寧ろ惶み恐みて崇め尊んでいたと考える方が相応しくはないだろうか。樺太のアイヌは今も火をフチと呼んでいるということであるし、バチェラー氏の『アイヌ語辞典』を見ても Fuchi, Huchi 共に火とし、同意語としてアベ(Abe)、ウンチ(Unchi)、フジ(Fuji)が数えられ、フチ(Huchi)の項を見ると、祖母、老女、女性の先祖及び火という四の訳があり、特にカムイ・フチ(Kamui Huchi)を挙げて「火の女神」と訳してある、これで見ればバチェラー氏は山県氏が想像したようにフチに老婆の義あることを知らぬ訳ではない。