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はたちのエチュード

二十歳のエチュード

原口 統三

線上閱讀原口 統三《二十歳のエチュード(はたちのエチュード)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 61,578 字 · 125 頁

青空文庫

「君がどんなに、『詩人じゃない!』って言い張っても、君の本領はやはり詩人だよ。

正直に言えば、僕は君の詩以外のものは読もうと思わないね。『断頭台の時刻』を書いた時に君は筆を折るべきだったのだ。

君はあの時、夢と共に自分自身をたたきつけてしまったんだよ。詩を失ったら、君にはもう何も書けないはずじゃないか」

それから意地悪い顔をして、

『窓蔭に流れる四季』には、もう君の姿はないね。もともと君は小説家でも、哲学者でもないのに、「あんなものを書こうとするのがすでに、君が俗っぽくなった証拠さ。――つまらない我を張るのはよして詩を書きたまえ、詩人でない君なんてありはしない」

僕はこの時も彼を冷笑したものだ。

「二十世紀に宿命などあるものですか。『額の烙印』を信ずるのはもう時代遅れだ。僕ならそんなものはいつでも剥がして見せる。

詩人変じて俗となる、なんて、現代の社会では珍しい事件じゃありませんよ」

しかし、自殺の計画はすでにこの時、僕の心に兆していたのである。

*60

いかにも、僕は他人が僕と同じ道を行くことを望まない男である。僕においては、自分に言い聞かせる言葉と、他人に語る言葉とは常に劃然と区別された。