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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
線上閱讀海野 十三《人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,879 字 · 109 頁
正太は、もっといいたかったが、船長がいったとおり、今はウラル丸を狙っている怪潜水艦の方が大事であることに気がつき、それ以上、自分のことでいうのをひかえた。
「ねえ船長さん。僕にできることなら、なんでもしますよ。ボートを漕ぐことなんか、僕にだってできますよ」
「ふん。君はだまっていたまえ」
船長は、じっと海面をながめている。一等運転士はまた潜水艦と正太とを、半分半分にながめていたが、そのうちおどろきのこえをあげ、
「おや、船長。潜水艦が潜水にうつったようではないですか」
一等運転士のいうとおりだった。ウラル丸をとりまいていた四隻の怪潜水艦が、にわかにぶくぶくと水中にもぐりはじめたのだ。
「そうだ、いやにあわてているようだね。どうしたんだろう」といっているところへ、ぶーんと飛行機の音が耳にはいってきた。しかもかなりたくさんの飛行機らしい音だ。
「あっ、飛行機だ。どこの飛行機だろう」
そういっているうちに、南の空から翼をつらねて堂々たる姿をあらわしたのは、九機からなるまぎれもない、わが海軍機の編隊であった。
「あっ、日本の飛行機だ。海軍機だ」
「ああ、はじめにうったSOSの無電が通じて、わがウラル丸をたすけにきてくれたのだ。