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じんぞうにんげんエフし
人造人間エフ氏
海野 十三
線上閱讀海野 十三《人造人間エフ氏(じんぞうにんげんエフし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 53,879 字 · 109 頁
博士は、しばらく考えこんでいた。が、やがてその面上には、決心の色がうかんできた。
「仕方がない。わしの知っていることを、君におしえてやろう」
博士の考えが、たいへん変った。帆村に、人造人間の動かし方をおしえるという。そういう博士の心変りの奥に、どんなおそろしい計略があるのか、決して油断はできなかったが、とにかく今、人造人間エフ氏があばれ出しているのだから、博士としてはとりあえず帆村の力を利用してでも、エフ氏を自分の手許にとりもどしたい気持であることは、よくわかった。
「さあ、おしえるから、よくおぼえるのだ、いいかね。この主幹スイッチをおすと、電波が出て、エフ氏の身体の中にある受信機に感じるのだ」
「なるほど」
「そうしておいて、こっちに一から百まであるスイッチのどれかをおすのだ。このスイッチは、いろいろと、ちがった動作をするようにできている。わしのポケットに、それを説明した虎の巻があるから、出してみたまえ」イワノフ博士は、身体をねじってポケットを帆村の方に向けた。この中には、なるほど操縦虎の巻と書いた小さな本があった。
「どうだ。よくできているじゃろう。