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にんげんせい・せいじ・ぶんがく(いち)

人間性・政治・文学(1)

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《人間性・政治・文学(1)(にんげんせい・せいじ・ぶんがく(いち))》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,581 字 · 20 頁

青空文庫

(同上、傍点筆者)「雲の会」という名も、おそらくは、ギリシァ喜劇「雲」への連想に由来しているのだろう。

こんにちの日本の社会では、現代人の発想として、さまざまの具体的な試みが活溌に実行されてこそ結構な時期である。まして、すべての新劇団が、一九五〇年は五・六月ごろから著しく財政困難に陥って、熱心で技量のある俳優たちが無給で奮闘している現在、芝居に新しい息吹きが加えられることになれば、それはいいことだと思う。ジャーナリズムのるつうさと「非常に職業化して来ている日本の小説壇」(小林秀雄)の気風に虚無感を誘い出されて、小説が「拘束」をもっていないということに苦しみはじめた若い能才の作家・批評家たちが、「ゴマカシの利かない」演劇へ新しい芸術意欲をかけて行こうとすることも、そう感じている人々にとっては無意味でなかろう。(もっとも小説や評論が、そんなにゴマカシのきくものであり、そのように様式からの拘束がないと、もてないものであるという感覚そのものが一つの異常であるが)

その結果いかんにかかわらず、「雲の会」のような脱出の角度と形態は、その会にあつまった人々に種々の試練を与えて成長させるか、或いは空中分解をさせてしまうかするであろうほかに、直接その会に関係をもっていない一般の人たちに、多くの問題を示唆する。