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かしとそのきょく
信時潔音楽随想集 バッハに非ず
信時 潔
線上閱讀信時 潔《信時潔音楽随想集 バッハに非ず(かしとそのきょく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 8,387 字 · 18 頁
アクセントはその属性である強弱、長短、高低のうち、前二者より高低が、日本語の歌詞に作曲する場合に主な注意の対象となっているが、元来日本語のアクセントはさほど厳格なものではなく、作曲の場合もかなり融通がきく。今でこそ東京のアクセントが標準とされているが、文化的には関西の方が由緒が古く、上方に生まれた地唄や義太夫節は上方弁であり、「君が代」も作曲者が上方の出身のためか、個々のことばのアクセントは大体上方風であり、それが格別問題ともなっていない。「君が代」は和歌の詩形を見事に音楽に消化している。教育文化の中心が東京に移ってから、学校唱歌を初め歌曲の新作は大体今の標準アクセントによっている。はなし言葉として、実際生活ではさほど気にされないアクセントが、歌曲の場合には往々重要な条件となる。そのため作曲の際相当やりくりをする。たとえば、第一節でハル(春)とある個所へ、次の節でアキとあれば好都合だが、ナツ(夏)とかフユ(冬)ではアクセントが合わぬので、はっきり高低のついた方で譲って同じ高さにする。節の数がもっと多ければ多数決できめたり、いっそのこと最初の節本位に作ることもある。