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しょや

初夜

山本 周五郎

線上閱讀山本 周五郎《初夜(しょや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,384 字 · 35 頁

青空文庫

――右京亮さまを動かしているのは側近の三人だ、責任のすべてが三人にあるとはいわないが、右京亮さまを老臣重職から隔離し、藩政をここまで紊乱させたのはかれらだ、まずかれらを除かない限り藩政改革の策は立たない。

会合に集まったのは十七人、代二郎もその席にいた。三人を斬ろうという説は、代二郎をべつにして全部の者が賛成した。代二郎は反対だった。三人を斬ればこちらからも犠牲者を出さなければならない、それよりもっと穏便な方法がある筈だ。こう主張した。

――脇屋は思慮にとらわれすぎる、ときにはその思慮を捨てろ、無思慮も思慮の一つだぞ。

久良馬はそう云ったが、「こちらからも犠牲者を出さなければならない」という言葉で、その場の熱狂した空気はちょっと冷えたようにみえ、もういちど集まろうということで、そのときの会合は終ったのであった。

「彼は感づいたのだ、あのとき熱狂した空気が冷えたのを」代二郎は呟いた、「――そして彼は、自分がやろうと即座に決心し、今日それを実行したのだ、しかし、小森は討ちとめたが他の二人は逃がしてしまった……そうだ、このまま切腹できない気持はよくわかる」