輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

オチフルイかいじゅうろうてがらばなし

十二神貝十郎手柄話

国枝 史郎

線上閱讀国枝 史郎《十二神貝十郎手柄話(オチフルイかいじゅうろうてがらばなし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 127,035 字 · 254 頁

青空文庫

目明し、橋場の仙右衛門が、同心佃三弥に指揮され、乾児十二人と一緒になって、捕り物をすべく囲んだのであった。

不意に深夜の静寂を破り、男の悲鳴が家の中から聞こえ、つづいて騒がしい人声が起こり、つづいて雨戸を蹴開く音がし、すぐに男女の人影が、裏木戸の方へ走って来た。

「御用!」

「何を!」

「勘助御用だ!」

「仙介か! ……やっぱり……岡っ引だったな!」

「やい、神妙にお縄をいただけ!」

「…………」

「夜叉丸! 手前も……年貢の納め時だ!」

「馬鹿め! 人足! 捕れたら捕れ!」

小間使いお菊の女勘助と、大日坊の火柱夜叉丸とは、戸を蹴破って飛び出した。

ご用聞きの仙介に身をやつしていた、目明しの仙右衛門は飛びかかった。ガラガラという錫杖の音! 月光に閃めく匕首の光! ムラムラと寄せ、ガッと引っ組み、バタバタと仆される捕り方の姿! 枕橋の方へ一散に走る、夜叉丸と女勘助との姿が見えた。

「廻れ! 右の方へ! 三囲の方へ!」同心佃三弥が叫んだ。

「旦那、冗談、そんな方へ行っては! 奴ら、枕橋の方へトッ走っていまさあ!」

仙右衛門は不審そうにこう叫んだ。

「黙れ! よい、俺の云う通りにしろ!」