輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たんどくこう
単独行
加藤 文太郎
線上閱讀加藤 文太郎《単独行(たんどくこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 112,799 字 · 222 頁
追分小屋の附近から僕が先頭になってラッセルし、福松君の言うように夏道に沿って進むうち、姥石のところで窪田氏がこっちがいいと言って自分で先頭になられました。天狗平から雪はクラストになっていました。鏡石のところでちょっと休んで少し進んでから、あの人等は地獄谷を通って劔沢の小屋に行かれるので別れました。このときの何だか物足りない淋しさ、にぎやかだったこの数日間、それはこのときの淋しさを一層深め、いつもなら後を振り返りエーホーと声を送ってそれをまぎらすものを。
室堂の側に荷物を置いて、一ノ越に登りました。雪をまじえた強い風が吹いていてアイゼンを履くのに弱りました。尾根も風が強く、這うようにしてやっと頂上に登りました。薄い霧がかかっていて遠くの山は見えません。雄山神社の写真を二枚写してすぐ下りました。室堂のいつも開いている北窓の下は風のため土台まで出ていて、この窓からはちょっと入れませんでした。それで南側の浄土山に面した窓から入りました。この窓はトタンで打ちつけ、その上に莚がかけてありましたので、それを巻いて入ったのです。これはいけないことをした、こんなことをしなくとも、もう少し努力すれば北窓から入れるのですのにちょっと吹雪いてきたので早く入ろうと思って、とんだことをしてしまいました。