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きょうふのきせつ

叢書名著の復興1 恐怖の季節

三好 十郎

線上閱讀三好 十郎《叢書名著の復興1 恐怖の季節(きょうふのきせつ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 257,544 字 · 508 頁

青空文庫

中の二人は仕込杖を抜刀して持っている。)

自一 犬めっ! 逃げることあない! 逃げることあないぞっ! (と言いながら逃げている。後を振返りつつ)

自二 斬るかっ、この辺で※(感嘆符疑問符、1-8-78)

自三 いかん! ここじゃいかん! とにかく、寺へ報告しろ!

自四 藩閥の犬め! 畜生!

自五 富永先生を山へっ! (五人足を踏み鳴らして走って叫びつつ、本舞台にかかり、その中の二人ばかり、道を迂回するのが、まどろこくなって、いきなり稲田の中に一、二歩踏み込む。一行を避けて立っている仙太郎と段六と滝三)

段六 (思わず前へ出て)あっ、いけねえ!

自一 な、なんだ、貴様※(感嘆符疑問符、1-8-78) (その威嚇に驚いた段六尻ごむ。党員等は三人を無視して、今度は五人とも稲田へ踏込みかける)

仙太 待った! お前さん等、田へ踏ん込んではいけねえ!(その声に、二、三人が振向くが、これも無視して、稲の中にバラバラと入りかける)やい、待てといったら待たねえか! (初めて、筑波で賭場を荒した頃の仙太郎の調子がでてくる。五人、チョッと気押されて立ち止る)そりゃ、汗水たらして俺達が育てたお稲だ。