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うもんとりものちょう さんじゅうばんてがら おびどけぶっぽう

右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法

山中 貞雄

線上閱讀山中 貞雄《右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法(うもんとりものちょう さんじゅうばんてがら おびどけぶっぽう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,690 字 · 27 頁

青空文庫

処が、おふみは其の方へ行こうとせず、ふいと立上るや、

T「妾帰ります」

と来た。和尚、

「何故帰りなさる?」

おふみ、

T「だって妾の心に想ってる人は此処に居ないんですもの」

と言った。和尚が

T「此処には居なくとも御仏の御力を借りて拙僧が」

T「必ッとその御方を貴女の眼の前へ御連れします」

おふみ、

「馬鹿々々しい」

T「お生憎さま、妾の想ってる御方ァね、和尚さん」

T「仏さまが鯱立ちして力んだって、こんなケチなお寺へは来っこないの」

と云い捨てて、廊下へ出ようとする。和尚とめて、

T「貴女は奇蹟を信じませんか」

傍からお類が、

T「嘘か本当か行って見なければ判らないわ」

と云う。

おふみちゃんも仕方が無いから他の女達と一緒に室に行く。

42=密室

右門が前の御膳をソッと動かすと、床に四五寸程の穴があけてある。

43=下はおふみの室

おふみが坊主に案内されて入って来た。

勿論四畳半の感じです。傍にある鏡に右門の顔が映る。

驚いておふみ上を仰ぐ。

右門小柄を抜いて投げてやる。

おふみその小柄を握りしめた。

44=お類の室

此処も(屏風その他凝って下さい)

勿論四畳半の感じです。