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うもんとりものちょう

右門捕物帖(一)

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(一)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 220,431 字 · 428 頁

青空文庫

突然また右門が姿を見せて、不意に鋭い質問をしたものでしたから、恒藤夫人はぎょっとなったようでしたが、しかし弁舌さわやかに申し開きをいたしました。

「いいえ、これはみな、出入りの町人ばかりでござります」

「では、ご親戚のかたがたをなぜお呼び召さらなかったか」

「いずれも遠国にござりますので、急の間には招きかねたゆえにござります」

「知人も江戸にはござらぬか」

「はっ、一人も居合わしませぬ」

「では、その六人に相尋ねる。そちらのいちばんはじにいるやつは何商売だ」

「てまえは米屋にござります」

「次はなんじゃ」

「やお屋の喜作と申します」

「その次の顔の長いのはなんじゃ」

「なげえ顔だからそんな名まえをつけたんじゃござんせんが、あっしゃ炭屋の馬吉と申しやす」

「人を食ったこと申すやつじゃな。お次はなんじゃ」

「酒屋の甚兵衛めにござります」

「その隣のくりくり頭をしたおやじは何者じゃ。按摩でもいたしおるか」

「じょ、じょうだんじゃござんせんぜ、こうみえても、この家の家主でござんすよ」

「さようか、失敬失敬。では、そちらのいちばんはじにいるいなせな若い者は何商売じゃ」

「うれしいな、わっちのことばかりゃ、いなせな若い者とおっしゃってくだせえましたね。