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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁

青空文庫

せんか。いくらあっしが水を向けたご本尊であったにしても、黙って逐電するって法はねえんだ。けれども、ほかと違ってだんなときちゃ、食いもののこととなると、親のかたきはほっておいても飛び出すおかたなんだからね、いずれ水金あたりで、五、六人まえ勇ましく召し上がってから、この辺へだろうと当たりをつけて、一軒一軒、のみ並みに小屋を捜してきたんですよ。だから、急がなくちゃならねえんだ。にやにやしていらっしゃらずと、はええところみこしをあげておくんなせえよ」

「…………」

「ちぇッ。何がおかしいんですかい! 話ゃちゃんと筋道が通ってるじゃござんせんか! 年増のぶ器量な女で、ちっと気に食わねえが、変な殺され方をしているんで、はええところお出ましなせえましといってるんですよ――辰もまた、小せえくせに何がおかしいんだッ。人並みににやにやすんない! とっととみこしをあげたらいいじゃねえか!」

「あげるよ! あげるよ! 催促せんでもみこしをあげるが、でもなんだからな、兄貴の話ゃ――」

「何がなんでえ! 話がわかったら、気どらなくたっていいじゃねえか! やきもきしているんだから、活発に立ちなよ!」