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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
「なにも不思議はねえじゃねえか。あいつにだって足は二本くっついてるぜ」
「きまってまさあ。その二本の足で、いやに目色を変えながら、走っていきゃあがったから、いっしょうけんめいで頭をひねっているんですよ」
「というと、なにかい、いくらか事件のにおいでもするというのかい」
「する段じゃねえ、ひょっとすると、何かでか物じゃねえかと思うんですがね。だって、あのやつこもきょうは非番のはずでがしょう。しかるにもかかわらず、今あっしがここまで来たらね、ご番所のほうからあばたの野郎の手下が、ふうふういいながら駆けてきやがったから、はてなと思ってここのところに隠れているてえと、手下め、あばたのやつを連れ出して、またあっちへ目の色変えながら走っていったんですよ」
「いかにもな。ちっとくせえかな」
相手が余人ならばおそらく歯牙にもかけなかったことでしょうが、どうかして一度抜けがけの功名をしてやろうやろうと、栃眼になっている敬四郎でしたから、右門はちょっと気にかけながらたたずんでいると、突然向こうから、おうい、おういという呼び声でした。どうやら、そのおういが、自分たちふたりへ呼びかけているようでしたから、ふた足み足近づいて待ち迎えながら顔を見定めると、だれでもないご番所の小者です。