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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
店員が新しくそこに並べ直したがらものの中から、緞子のすばらしい一本を選び出すと、宝の小づちを背負ってでもいるような顔つきで尋ねました。
「三十両がほどもするかね」
「いいえ、十八両でございます」
「ああ、そうか。ちっと物足らないが、では、これをいただきましょうかな」
まだ慶長小判が流通している時代の十八両なんだから、いいかげんなかど地面が買えるほどの金高ですが、しかるに右門は、ちっと物足らないが、といたって大きく出ながら、ちゃりちゃりとそこへ山吹き色を惜しげもなく並べると、念をおすように尋ねました。
「むろん、届けてくださるだろうね」
「へえい、もうすぐと伺わせまするでござります。おところはどちらさまで――」
ことごとくもみ手をしたのを見ると、伝六というやつはうるさいといえばうるさいが、一面また実にかわいらしいあいきょう者でありました。
「どちらさまとはなんでえい、なんでえい、江戸っ子にも似合わねえ、おらが自慢のだんなを知らねえのか、右門のだんなさまだよ、八丁堀の右門のだんなさまだよ」
いらざるところにいらざる自慢の名のりをあげたものでしたから、
「おいこら、伝六ッ――」