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うもんとりものちょう
右門捕物帖(二)
佐々木 味津三
線上閱讀佐々木 味津三《右門捕物帖(二)(うもんとりものちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 221,941 字 · 435 頁
禄高はたしか五百石取り、三品流の達人とかききましたよ」
「つらに覚えはねえか!」
「さよう……?」
「覚えはねえか! なんぞ人相書きで目にたつようなところ、覚えちゃいねえか!」
「ござります。四十くらいの中肉中背で、ほかに目だつところはございませぬが、たしかに左手の小指が一本なかったはずでござります」
「ありがてえ! ありがてえ! ああ、ありがてえな!――だんな! だんな! お聞きのとおりでごぜえます。これだけの手がかりがありゃ、ぞうさござんすまいから、はええところなんとかしてくだせえまし! どけえ逃げやがったか、はええところ眼をつけておくんなせえまし!」
「よしッ。泣くな! 泣くな!」
じっとうち考えていましたが、ひらりと駕籠にうち乗ると、
「お陸尺! お屋敷へ!」
いかなる秘策やある?――ふたたび豆州家のお下屋敷目ざして息づえあげさせました――雪はもとより降りつづいて、文字どおりの銀世界。ぼうッと夢のようにぼかされた白銀のその雪の夜道を、豆州家自慢のお陸尺たちは、すた、すた、と矢のように飛びました。
行きついたときは――天下の執権松平伊豆守様がお手ずからもったいないことです。