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てつがくのげんだいてきいぎ
哲学の現代的意義
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《哲学の現代的意義(てつがくのげんだいてきいぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 22,718 字 · 45 頁
そしてもし思想の科学として、古来論理学というものがあるというなら、哲学は論理学だと云ってもいい。そういう云い方も決して耳新しいことではない、ただ論理学という観念を適切に拡大すれば足りる。思考の論理ではなくて思想の論理を考えればよいのである。
思想の科学が任務とするものの内、最も日常的に大きな意味のあるのは、常識についての科学的処理である。その限り思想の科学は云わば常識の科学と云ってよい。尤も哲学史の上では、常識学派乃至スコットランド学派なるものがある。之は哲学的判断の最後の依拠を常識に置くものであり、而も一定の既成判断内容としての常識的直観を最後の審判者とするのである。で之は常識を科学的に処理するものではなくて、却って科学乃至哲学を常識的に処理するものでしかない。だが常識は科学的に処理されるを要する。そうでなければ哲学などは不要で、常識で沢山であった筈だ。
併し何と云っても、哲学が常識から出発しなければならぬということは、古来云われている通りの真実である。ギリシアの哲学者達は哲学をギリシア人的常識(ドクサ)の批判として出発させた。アリストテレスの総合的な天才が之を最もよく現わしている。