輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
よんじゅうはちにんめ
四十八人目
森田 草平
線上閱讀森田 草平《四十八人目(よんじゅうはちにんめ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 56,183 字 · 112 頁
で、もしお手前の働きでそのへんの事情が確実に分ったら、吾々が待ちに待った日もいよいよ近づいたというものだ。大切な役目だ、しっかり遣ってきてもらいたい」
「心得ました」と、小平太はそれを聞いて、きゅうに胸をどきつかせながらも、きっぱり返辞をした。
「くれぐれも仕損じのないようにな」と、安兵衛はなお念を押すように言った。「この場になってしくじったら、それこそ大事去るだ! その心得で遣ってきてもらいたい」
「よく分っております」と、小平太も緊張にやや蒼味を帯びた顔を上げて言った。「万一見咎められるようなことがありましょうとも、一命に懸けて御一同の難儀になるようなことはいたしませぬ」
「その覚悟で行けば、しくじることもあるまい。だが、見破られないうちに、こちらの思う所を見てくるのが肝心だ。くどいようじゃが、その心得でな」
「畏承りました」
小平太はすぐに身支度をして、例の状箱を受取って立ち上った。何と思ったか、勘平も後から追い縋るように送ってでて、
「長左衛門どのの言われるとおり、向うの様子がもう少し知れないと、迂濶に手は出せないという頭領始め領袖方の御意見だ。しっかり遣ってきてくれ」