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こうふ
坑夫
線上閱讀夏目 漱石《坑夫(こうふ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,690 字 · 283 頁
た。
見ると丸太の上に腰をかけている。数は三人だった。丸太は四つや丸太で、軌道の枕木くらいなものだから、随分の重さである。どうして、ここまで運んで来たかとうてい想像がつかない。これは天井の陥落を防ぐため、少し広い所になると突っかい棒に張るために、シチュウが必要な作事場へ置いて行くんだそうだ。その上に二人腰を掛けて、残る一人が屈んで丸太へ向いている。そうして三人の間には小さな木の壺がある。伏せてある。一人がこの壺を上から抑えている。三人が妙な叫び声を出した。抑えた壺をたちまち挙げた。下から賽が出た。――ところへ自分と初さんが這入った。
三人はひとしく眼を上げて、自分と初さんを見た。カンテラが土の壁に突き刺してある。暗い灯が、ぎろりと光る三人の眼球を照らした。光ったものは実際眼球だけである。坑は固より暗い。明かるくなくっちゃならない灯も暗い。どす黒く燃えて煙を吹いている所は、濁った液体が動いてるように見えた。濁った先が黒くなって、煙と変化するや否や、この煙が暗いものの中に吸い込まれてしまう。だから坑の中がぼうとしている。そうして動いている。
カンテラは三人の頭の上に刺さっていた。