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まど

堀辰雄集 新潮日本文学16

堀 辰雄

線上閱讀堀 辰雄《堀辰雄集 新潮日本文学16(まど)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 58,906 字 · 119 頁

青空文庫

そうやって坐って、午後の温かな日ざしを眺めながら、昔の少女たちの話を沢山知っていて、そしてしかも詩人であるというのは。そうして自分だって、もし何処かに――この世の何処か、誰ももう行っても見ないような閉ざされた田舎家の一つにでも、――住むことが出来ておったならば、彼に似たような詩人にもなれていただろうと思うのは。私にはたった一つの部屋が(屋根裏の明るい部屋が)ありさえすれば好かったろうに。そうしたら、私はそこで自分の古い身のまわりの物や、家族の肖像や、書物だのと一しょに暮しただろう。それから私は椅子や、花や、犬や、石ころの多い小径のための丈夫なステッキも持ったろう。そしてその他には何ももう持たなかったろう。……が、すべてはそれとこんなにも異ってしまっているのだ。その訳は神様だけが知っていられる。私の古い家具類は、私が預かって置いて貰ってある或る納屋の中で朽ちつつあるのだ。そして私自身はと云えば、ああ私にはこのように屋根さえなく、雨は私の眼のなかにも降るのだ。」

まあ、この世のこんなところに、――こうして自分の気に入った屋根裏部屋をしばらくなりと借りられて、椅子や花や犬などと気持よさそうに暮している、恐ろしく出来損いのマルテといった恰好の自分、――それにしたって、その気持のいい何もかもがいつまでも自分のもの