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たいくうまかん
大空魔艦
海野 十三
線上閱讀海野 十三《大空魔艦(たいくうまかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 31,098 字 · 63 頁
実に残念だが、もうどうにもならない。しかもわれわれは前進するどころか、無事に日本へ帰りつくことさえ断念しなければならない。この極地に遅い春が来て氷が割れだすころには一同そろって冷い海水の中に転げおちなければならない。残念である。まことに残念である」
大月大佐は、そういって身体をふるわせた。自分ははじめより生命を捨ててかかっているので、捨てる生命はい惜しくはないが、隊員たちの生命までここでむざむざ失うのは、たえられないことだった。若鷹丸は、いかに厚い氷にとざされても大丈夫だとうけあわれていたのに、こんなことになってしまって、すっかり予定がくるってしまったのだ。
丁坊は、大月大佐が悄気ているのを見ると、気の毒にもなり、またこんなことではいけないと思った。そこで少年は、隊長をはげまそうと思った。
「隊長さん、どうせ死ぬことが分っているのなら、皆で隊を組んで、空魔艦のいるところまで攻め行ってはどうですか。僕は、そこまで案内しますよ」
「空魔艦のいるところまで攻めてゆく。あっはっはっ、お前はなかなか勇敢なことをいう」
と大月大佐は、始めて笑いました。
「だって、何でもないではありませんか。