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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 74,962 字 · 145 頁
こうして、興がいよいよ会場に溢れてくる間、プロ亀は、二十日鼠のように座敷をかけめぐって取持っている。
芸尽しがいよいよ酣わになる、なかには名古屋甚句も聞える――
出来たら出来たと言やあせも
こちらもカンコがあるわえのう
と騒ぎ出したものもある。
その中にも、安直先生だけはすこぶる自重したもので、キチンと坐った座をくずさず、ぎゃくらっきょうの面を燈にうつむけながら、嬉しそうな色を見せず、口数もあんまり利かないところは、見上げたものだと思わせました。
「ぎゃくらっきょう」というのは、逆蛍とか、裏天とかいったように、安直の面が、らっきょうを逆にしたようなところから出た、口の悪い通り名であろうと思われる。
かくて、安直と、金十郎の行を壮んにすべき送別の宴は、夜の更くると共に、興が尽くるということを知りません。