輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 86,467 字 · 168 頁

青空文庫

いくらいい物であっても、吹聴しなければ人が知らない、人が知らなければ商売にならない、それは本当にエライ人は黙っていても名を隠すことはできないが、自分なんぞは、のろまの清次だから、そんなに気取っているガラではない、なんでもかんでも、自分で自分を吹聴してあるかなければ、人が知ってくれない――ということにあるようです。

こうしてがんりきは、のろまの清次の講談師以上の雄弁を聞かせられながら、くすぐったい思いをしたり、冷汗を流したりなんぞしつつあるうちに、話が盛り沢山なために、けっこう暇つぶしになって、そうして、例の街道を楽々として、美濃の金山へ突破してしまいました。

三十九

こうして、がんりきと、のろまの清次は、飛騨の国の境を出で、その晩に、竜之助と淫婦のお蘭が一夜を明かした本陣の宿まで来てみたが、がんりきは、そこで得意の一応の偵察を試みたけれども、ここで、幾日か前の晩、女が一人、吊し斬りにされたという噂もない。亭主や女中に鎌をかけてみても、要領を得ないこと夥しい――水を飲むふりをして裏庭から、土蔵、裏二階をまで横眼で睨んだけれども、人が隠れ忍んでいるような気色は一向ないから、がんりきは先を急ぐ気になりました。