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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 86,467 字 · 168 頁
化転の宇宙実在とがあるばかり。自己感激はついに悠然として自己陶酔にまで進み入りました。
しかしながら、いつもの型の通りに、この放恣浩蕩なる自己陶酔から、わが道庵先生の身辺と心境とを微塵に打砕くものの出現は、運命と言おうか、定業と言おうか、是非なき必至の因縁でありました。
七
この場面へ、東の方より、つまり先刻道庵先生がファッショイ共を相手に一代の武勇をふるった枇杷島橋の方面からです、一梃の駕籠を肩に、まっしぐらにはせつけて来た二人の仁があります。
これは雲助です。
道中をこうして駕籠をかついで走る者に、雲助以外のものがあろうはずはありますまい。
世間では往々、雲助と折助とを混同する者がある。混同しないまでも、ほぼ同様の性質を持っていると見るものがあるが、それは大きなあやまりで、雲助にとっては大きな冤罪であるが、その事は後に談ずることとし、とにかく、この場に於ける二人の逞しい雲助は、この地点までまっしぐらに走って来たが、ただ見る清洲古城址の草の青黄色いところに、一人の狂人らしいのが児童走卒に囲まれながら、しきりに身ぶり声色を試みている体たらくを発見するや、後棒と先棒との見合わせる目から火花が散って、