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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 254,021 字 · 495 頁
その奇怪の亡状――上野の山内にまで及んでいるということだ、もはや堪忍が成り難い、当然、目に物見せてやらなければならぬ、近いうち――
こういう問題になると、悪食連の中に、おのずから真剣味が湧いて来ました。これらの連中は、大小高下にかかわらず、いずれも直参という気性は持っている。慷慨義憤の士というわけではないが、宗家が辱しめられるということになると、決していい気持はしない。剣を撫して起つような気概もありました。
百十二
神尾主膳は、百姓を斬って異常なる昂奮から醒めた瞬間には、どう考えても、自分の行動が無茶であったとしか考えられません。
では、今日まで、無茶でない仕事を、神尾主膳がどのくらいして来たかとたずねられるといささか窮するでしょうが、それにしても、今日のこの行動は、無茶過ぎるほどの無茶であることを考えさせられる。
千住三輪の街道というものは、神尾が通行するために特に作らせた街道ではない。天下の大道である以上、百姓が通って悪いという理由はさらにないのです。
しかし、仮りに神尾主膳をして大名の格式を持たせた時には、下に下にの下座触で、百姓を土下座させて歩く権式を与えられていたかも知れないが、いかなる将軍大名といえども、眼ざわりであるが故に斬ってよろしいという百姓は一人もないはずです。