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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 254,021 字 · 495 頁

青空文庫

山へ紛れこんだ道庵先生の来り会するのを待ち受けているという次第です。

そこで、米友は当分、お銀様の胆吹王国にいて、その事業の一部分を助ける、という役廻りから、長浜へ下りて来たこともこれで二度目です。最初の時は、新植民地に要する生活要品を買いととのえる荷駄の宰領として頼まれて、明るく長浜へ下りて来ました。

今度のは、それと違って、一夜、机竜之助の、セント・エルモの火に送られて出動するのを見咎めて、そのあとを追って、とうとう、長浜の町の夜の街にまで下りてしまったのであります。

然るに、その夜は夜もすがら、ついにたずねる幻影のまぼろしを発見することはできないで、街頭の彷徨に一夜を明かしてしまいましたが、その足ついでに飄々とこの湖畔の城址まで来てみると、疲労も感じ、睡眠慾も出て来て、途端に古城址の石と石との間に、ほどよきねぐらを発見し、もぐり込んで身を横たえ、ぐっすりと甘睡の夢を貪っていた。ところへ、同じく胆吹山を下りて来た弁信法師に嗅ぎつけられて、そこで二人の会見となり、ついにこの盲法師のために義侠心を発して、その多年の宿願であるところの、竹生島詣での舟を出してやったのはいいが、思いもかけぬ無人島に送り込んでしまった。