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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 285,635 字 · 558 頁

青空文庫

だ……駒井が白雲に話して聞かせると、白雲が、はじめて大口あいてカラカラと笑いました。

「ははあ、いもに恨みが数々ござるというわけか」

まもなく、そのジャガタラいもが、金椎の骨折りで巧みにゆであげられ、ホヤホヤと煙を立てて食卓の上に運ばれたところから、マドロス氏は妙な顔をして、そのジャガタラいもを一心にながめやる。

田山白雲は、腹をかかえて笑い、

「さあ、君、遠慮なくやり給え、思わぬところで、わが子にめぐり会ってうれしかろう」

白雲がまず、その最も大きなジャガタラいもを取って、皮をむき、塩をつけて、食いはじめました。

そこで三人は、ジャガタラいもを食いながら、その不自由な、間違いだらけの会話を、熱心に続ける。

田山白雲の武勇のことになると、駒井は全く舌をまき、マドロス氏は恐れ入って、自分で自分の咽喉をしめるまねをして苦笑いをする。

その時に白雲が、かなりまじめになって、しかも慨然とした調子で、次の如く言いました。

「時にとって腕力も必要ですよ、腐れ儒者は、腕力はすなわち暴力と言いたがるけれど、人間がことごとく聖人でない限り、腕力でなければ度し難いことがあるのです」