輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 285,635 字 · 558 頁

青空文庫

お祭の前には、その娘たちが、それぞれひまを見ては、やって来て、お祭の準備の手伝いをする。

そこで、また一方、お松は若衆たちに向って後援を依頼したものですから、若衆もいい気持になって、よしよし、一肌ぬごうという気になりました。

そうすると、何か世話を焼きたがる老人たちも出て来て、何かと口伝を教えるものですから、お祭の景気は予想外に大きなものになりそうです。

赤飯をこしらえて配ろうというものもあるし、おまんじゅうを供養して、子供たちに分けようというものも出て来る。

老人たちが肝煎で若衆たちの一団が、古風な獅子舞を催して、その一日は、踊って踊りぬいてみようとの意気組みを、お松も喜んで頂戴しました。

お祭の日が進むにつれて、お松は毎晩、徹夜のようにつとめております。それは、娘たちの出品や、教え子たちの製作物の調べ、自分もまた、いくつかの燈籠を受持って、それに歌を書かねばならないし、すべて持込まれる相談は、大小となく、お松一人がそれを引受けて、あずかり聞くという役目であります。

しかし、何といっても、こういう事の骨折りは、人間を疲労させるよりは、かえって元気を与えるものであります。