輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠10(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 285,635 字 · 558 頁

青空文庫

洋子曰ク、吾子須ク多ク古書ヲ読ミ、古人ト言語シテ以テ胸間ノ汚穢ヲ蕩除スベシ。余、当時汎瀾トシテ之ヲ聞キ未ダソノ意ヲ得ズ、爾後十余年、海内ニ周遊シテ斯ノ技ヲ試ミ、初メテ栄辱悲歎ノ心、診察吐下ノ機ヲ妨グルコトヲ知ル――」

ここまで朗々と誦し来って、また前章に舞い戻ったものと覚しく、

「中古ニ隠士徳本ナル者アリ、甲斐ノ人也。常ニ峻攻ノ薬ヲ駆使シテ未ダ嘗テ人ヲ誤ラズ。頭ニ一嚢ヲ掛ケテ諸州ヲ周流シ、病者ニ応ジ薬ヲ売リ償ヲ取ルコト毎貼十八銭――」

この時に道庵先生が、また案を打って、けたたましく叫びました、

「ここだ、こん畜生だ!」

そこで何か後ろめたいことでもあるように、道庵先生が急に巻を閉じてしまい、すっくと立ち上って、羽織をぬいで投げ捨て、帯を解いて抛り出し、めちゃくちゃにねまきに着かえると、夜具の中へもぐり込んで、

「つまらねえなあ」

と嘆息しました。

道庵先生がこうして朗読をつづけている間、次の間に控えたのが宇治山田の米友です。

例の杖槍を壁の一方に立てかけて、がっそう頭に、めくら縞の袷一枚で、あぐらをかき、その指をあごの下にあてがって、とぐろを巻いたような形で、眼をクルクルと廻しながら、隣室の朗読を尤もらしく聞いていたが、それも終ったと見込みがついた上に、先生は帯を解いて寝床にもぐり込んだらしい形勢でしたから、