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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

線上閱讀中里 介山《大菩薩峠11(だいぼさつとうげ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 368,567 字 · 720 頁

青空文庫

「委細承知いたしました、さあさあ、よいやさの――さ」

五人の頭が、鳶口を振り上げて、よいやさのよいやさのと、かけ声ばかりは勇ましく、振袖が大風に指摘している路面に、ほんの少しばかり頭を出しただけの小石を掘りにかかる。その大仰な仕事ぶりを見ると、見物一同やんやの喝采だ。

それからまた、件の山岳取りくずし工事の緩慢さ、五人の頭が、かけ声ばかり大仰で、拳大の石一つ掘り出すに、いつ果てるとも見えない。

見物は、その緩慢にして、大仰な仕事ぶりを見て、しきりに嬉しがっている。

ばかばかしくって、たまらない米友。

二十六

幾時の後なりけん、山道切拓き工事(拳大の石を一つ掘り出すこと)がようやく終ると、木遣の声がする。

大骨折って掘り起した三百匁ばかりの石を、手揃いで大八車に積みのせる仰々しさ、さてまた、それを木遣音頭で送り出す騒がしさ。

そこで、お取持が、新元服の前に例によって平身低頭して、工事のようやく成れることを告げてお通りを乞うと、新元服は鷹揚にうなずいて、歩み行くこと約三尺。

「お取持、おのおののお骨折りによって、大山は取除かれたが、またしてもここに大きな川があって渡れ申さぬ」